老舗豆腐屋が作るこだわりの逸品

felille bois(フェリル ボア)(有限会社 下田食品)
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100年を超える老舗の味

有限会社 下田食品は高知市土居町にある豆腐や厚揚げの製造販売会社です。創業108年、高知では一番古い100年企業の豆腐屋です。

明治4年に開業した会社を現在取り仕切るのは、四代目の下田知加さんです。

若くして、100年以上ののれんを受け継いだ下田さんは、先代から、本物志向の精神を叩き込まれたそうです。例えば、下田食品では豆腐の加熱処理をしません。その理由は、大豆本来の風味が失われるからです。また、豆腐作りは、形成の力加減や凝固剤の量を温度や湿度に合わせて職人が調整する「手作り」です。大量生産はできませんが、高品質の豆腐づくりを追求する生産体制です。

「加熱処理をすれば長期保存ができるので、量販店などに販路を広げられるのですが、加熱処理した豆腐の味はうちの味ではないんです。長く当社を支えて下さっているお客様のためにも、誠意と真心をこめて、お豆腐本来の味わいやおいしさを追求することが当社の商いだと考えています。初代からずっと、そうやってきましたから。」

下田さんにそう言われ、試食してみたところ、「これほど味が違うものなのか」と驚きました。

学校や病院、旅館、仕出し屋、居酒屋、寿司屋など、業務用の直接卸を中心に展開している当社ですが、平成26年から工場の一角に冷蔵ショーケースを設置した小売り用スペース(felille bois)を新設し、一般の方へも販売を開始しました。それまでにも、工場まで直接足を運ばれる熱烈なファンのお客様もいたのですが、小売対応はお客様からも大変喜ばれており、口コミや紹介で来られるお客さまも増えています。「やっぱりここの豆腐じゃないと」と言って下さる方も多く、下田さんは喜びを感じています。

「小売スペースができたことで、直接、お客さまと接することができ、社員のモチベーションも上がっています。お豆腐は離乳食にも、介護食にも使われますから、幅広い方々にお越しいただいています。社員が、原材料や作り方など、豆腐作りへのこだわりを強くしていこうとする機運が高まったように感じています。」

新感覚!シェイク感覚で飲める土佐の豆腐

手作りにこだわりながら新しい味を

下田さんは伝統を守りながらも、新たな商品開発にも着手しています。今回、おすすめの商品をご紹介します。

まずは、「まったりおぼろ豆腐」です。豆乳の「濃度」「温度」「にがりの量」「寄せ」(にがりを打ってから撹拌させ、固まるまでの工程のこと)の四つがそろうと、豆乳は水と分離することなく固まりはじめ、やがておぼろ豆腐となります。そして、おぼろ豆腐からすべての豆腐が形成されていくのです。つまり、おぼろ豆腐は、すべての豆腐製造工程の原点であり、豆腐屋のなかでは、「おぼろ豆腐がおいしいお店はどの豆腐もおいしい。」という常識まであります。豆腐づくりにこだわる当社のおぼろ豆腐は、従来から人気商品ですが、「まったりおぼろ豆腐」はさらに国産大豆とにがり、作り方にこだわった商品です。

また、今回、下田さんは、おぼろ豆腐ならではの大豆の風味と甘みに合わせ、ほのかに香る柚子を入れました。この「ゆずおぼろ豆腐」は、さっぱりとしていて晩酌にぴったりとの声が多く、男性にも人気とのことです。

次におすすめしたいのが「土佐の豆腐」です。この商品の最大の特色は、豆腐作りに量子物理学に基づいた、体の調子を整える成分(テクノロジー)が含まれていることです。味も、「ピュア」・「枝豆」・「柚子」と3種類をそろえています。さらに、「土佐の豆腐・ソフトタイプ」も販売をはじめました。この商品は、女性のお客様の「もう少し小さな食べきりやすいミニサイズが欲しい。」という声からうまれました。まろやかでソフトな口あたりになっており、シェイク感覚で飲むお豆腐として、時間のない時や、ダイエット時の食事として楽しんで頂けるそうで、この「土佐の豆腐」で、きれいにダイエットできたと、嬉しい声も頂いているということです。

日常生活の中に豆製品を

下田食品では、お豆腐のほかに厚揚げや豆乳も店舗で販売しています。大豆は食材のなかでも理想的な栄養分を持つ食材と言われており、お豆腐はもちろんのこと、厚揚げや豆乳を通じて大豆イソフラボンやたんぱく質などを取っていただきたい、というのが下田さんの思いです。特に下田食品で取り扱っている豆乳は無調整豆乳。つまり、大豆とお水だけでできています。そのため、大豆の味がしっかりと残っているので、市販の調製豆乳に慣れている方はその味の濃さに驚かれるそうです。たんぱく質やイソフラボンの成分は調製豆乳よりも無調整豆乳の方が多く含まれており、ぜひ、下田食品の無調整豆乳をおすすめします。試された際、もし、大豆の味が濃すぎると感じた場合は、豆乳と100%のオレンジジュースまたはアップルジュースを1対1で割るとすっきりとした味わいで、スムージー感覚で飲むことができます。

また、大豆製品を摂取するきっかけになればとの思いから、お店では大豆やおからを使用したお菓子も販売しています。どこか懐かしいと感じる素朴な味わいで、じわじわとファンが拡大しているそうです。お豆腐を買いに行かれた際は、ぜひご一緒にお買い求めいただければと思います。

 

健康・美容のために、おぼろ豆腐や土佐の豆腐、無調整豆乳など、様々な方法で皆さんの日々の生活に大豆製品を取り入れてみてはいかがでしょうか。きっと体が変わってくると思います。

会社情報

社名 felille bois(フェリル ボア)(有限会社 下田食品)
住所 高知市土居町6-1
従業員数 計11名 男6 / 女5 (2018年1月時点)
設立年月 1909年2月
企業HP http://www.felille-tofu.co.jp/wp/

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