器の上の理想郷・ 創食旬菜

旬菜しば田
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極上の出汁と食材が絶妙に絡み合います。

関西のあっさりした出汁と四季折々のメニュー

大阪から高知県へ移住し3年半。ご夫婦で営まれている「旬菜しば田」はコース料理専門の和食料理店です。
店主の柴田さんは大阪北浜の老舗料亭「花外楼」をはじめ北新地「入栄」やヒルトンホテル等で修業した後、40歳の時に大阪・堺で和食料理店「旬菜しば田」を開業しました。口コミや紹介などで繁盛し15年間経営したもののお客様の要望に応えるうちに単品メニューが約120種類にもなり、お客様をお待たせすることも多々あったことから、ゆっくりお料理を楽しんでいただくという本来の趣旨から離れてしまっていることに気が付いたそうです。固定客の支持の高さから業態を変更することもままならず、「新たな場所で本来目指していた料理店を作りたい」と高知県に移住。コース料理を提供する和食料理店として現在の店舗を開業しました。高知を選んだきっかけは、奥さんが坂本龍馬の大ファンで高知には何度も来ていたこともあり、そこで感じた気さくで親切な県民性や言葉のイントネーションが大阪に似ているところが馴染みやすいと感じたからだそうです。「旬菜しば田」はあえて高知流ではなく長年作り続けてきた「関西流」の料理を創意工夫し、お客様に提供することをコンセプトにしています。美味しいものを食べていただくために、高知はもちろん全国各地の素材を大阪で築いたルートを活かし仕入れているそうです。そういったこだわりから京都、大阪にわざわざ足を運ぶこともなく「県内で県外の料理を堪能することができる」というお客様の喜びの声もいただいているそうです。

店主曰く「出汁が命」。昆布と鰹の旨味を最大限に引き出したカツオ出汁、サバ節の香り豊かなうどん出汁といった、しば田のこだわり出汁を使った煮物椀や焚合せ等は、旬の食材の良さを引き立てます。メニューは四季折々の食材を味わっていただくために毎月変更しています。5月は魚のアイナメが美味しい季節になり、後半からは鱧や水ナスといった初夏の旬素材も味わえるので季節の移ろいを堪能することができます。取材時の4月はタラの芽や新玉ねぎ、ホタルイカなどその時期でしか味わうことのできない多彩な旬の食材を使用した料理が出てきました。焚き合わせの若竹煮は出汁がよく絡んだ生わかめの風味と筍の香りが口の中で広がり、オリーブ牛の柔らかトマトソース煮は肉を舌の上に転がしただけでほろりと崩れる柔らかさを残しつつ、噛み応えも失っていない絶妙な逸品でした。漬物もほとんどが手作りで、料理を思い浮かべながら一つ一つ意味を込めて作られた器の上には柴田さんの想い描く一つの理想郷が表現されていると感じました。

オリーブ牛のトマトソース煮と極上の出汁と食材が絶妙に絡み合います。

ぜひ一度はご堪能を

コース料理は8,800円~22,000円です。価格の差は品数に影響は無く食材のクオリティーが上がっていくそうです。ご予約は来店2日前までにお願いしており現在はコロナ禍で席数を減らして営業しています。お一人でしっぽりと料理を味わうもよし、大切な人とかけがえのない時間を過ごすのもよし、「旬菜しば田」のこだわりを一度はご堪能してみてはいかがでしょうか。

会社情報

社名 旬菜しば田
住所 高知市追手筋1丁目8番4プランタンビル パートⅡ2F

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